2009年4月4日土曜日

急に暑くなった昨日

家にて袷(あわせ、裏地の付いた着物)を着ているとなんだか暑くなった昨日でした。
着物の世界では6月は単(ひとえ、裏地なしの着物)、7月、8月は夏の薄着物 そして9月は単に戻ると言う約束事があるけれど 最近は5月に袷では暑くて単を着たり9月以降でも暑いから夏の薄物を着るという人もいる。 
地球の気候も変わってきているので着物も柔軟に時代にあわせて暑さ寒さは個人の感覚なので個人で決めて着ればいいと思う。
それでないと江戸時代の着付?昭和の着付?になってしまう。 昔から抜け出てきた人になってしまうより平成着物派でいたい。

それでもレトロな大正時代風に半襟をたくさん出して着る着方も好きでそうする時もあるけれど 日本ではとやかく言ううるさい人も多いらしいという事をウェブサイトで聞いたりする。  どうしてそんなに人の着方が気になるのだろう。 そう言う人は自分の着方、つまりは『昭和』の着付世界の決まり事こそが絶対であってそれ以外の着方は認められない器量の狭い人なんだろうと思う。
また、言われた方も自信をもって 『私は今日は大正時代の着方をしているんです。気にしないでください!』 とハッキリ言えないのだろう。 ウェブサイトで見ても お直しおばさんから注意されて悩んでいる人の多くはポリシーを持って着ているのにハッキリと言えないから本当に不思議だ。
全く知らずに半襟が異様に出てたとか出て無かったなどと言うのなら分かるが、ポリシーを持って着ているならあくまでも自信を持って着てほしい。 
あと、制服のように帯では皆お太鼓をしているのも滑稽だ。 お太鼓は元はと言えば花柳界の着方。帯は遊び。気分によって結び方を変えなくては面白くもなんともない。

今の昭和の着付絶対主義にとらわれないもっと柔軟な洋服のような自由な着方が広まると業界自体にも良いはず。 今の着付界の細かいルールは 窮屈な着付を世に広めた昭和期の先生方と利益第一に走ったほんの一部の呉服屋さんが作り出した物が大半と言うことを理解していないと大金をはたいて自分で自分の首を締めることになる。

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