2013年4月7日日曜日

Black Bear Mountain

先週末に引き続き、今週もハイキングへ。

昨日、土曜日は7時半から正午までNeuro Assessmentセミナーがあり脳疾患や脳死判定の方法などをレクチャーやラボで機材を使って学びました。

速攻で帰宅して12時半に家を出てBlack Bear Mountain へ行く予定でしたが30分遅れ1時に家を出発。
2時に現地着。 このくらいの遅れは想定していたし 登山トレイルを行くにはかなり遅い時間でしたが日没が7時近くまで伸びたので強行しました。

Black Bear Mountain には簡単なコースと中級コースとルートが2通りあります。 行きは中級コース、帰りは傾斜はゆるいが2倍くらい時間のかかる長い簡単なルートを取る事にしました。

最初は0.7マイルゆる~い道が続いてから中級コースへ枝分かれする道へたどり着きます。
途中道を間違えてクロスカントリースキーのルートへふらりと入ってしまい約45分のロスがありましたが分岐点まで無事に着きました。

この時点で雪は固い所と柔らかい所もあって稀にズボッとはまる事もありました。 登山靴に雪が入らないようにするゲーターを持ってきていたのに車の中に必要なさそうと見て置いてきてしまった事を後悔します。
中級コースはほぼ整備されていて途中、沢に入る所があるものの2マイルくらいはズンズンと進めました。 

いよいよラストスパートで傾斜が急になった所で岩登り、いわゆる日本で言うクサリ場が出現。
日本と違っている所はクサリが無い! ところ。 
クサリ場を整備して滑落者が出たらクサリを整備した団体(市町村とかかな?)が訴えられるからね~と夫が言っているのを聞いてなる程、と思う。 訴訟社会の弊害だなぁ。

お陰でクサリの無い岩場を手足を目一杯使って登る羽目に。 もちろんロッククライミングの道具なんて持っていません。
最大の難関は雪が溶けて氷状になって張り付いている大きな一枚岩が重なり合った所。 手を伸ばして届く距離に木も土もなく、あるのは凍った岩か凍って無い岩のどちらかのみ。 しっかり足場を確保しないとほぼ垂直の崖から滑落して 背骨や頭を打って死んでしまうかも、、と不吉な予感。

乾いた岩か氷でなく雪だと確信できた岩のみをハシゴして何とか登ります。 2人共、登るのに精一杯で写真を撮る余裕はありませんでした。

途中、垂直に張り出した一枚岩で足場の確保が難しく前進も後退も出来ない状態に。  先行していた夫が引っ張り上げるから! と手を差し伸べてくれました。 

でも逆に私の体重で夫もろとも滑り落ちる危険もありそうなのでためらっていると 自分は100%大丈夫だから信じてくれ! と言うので思い切って片手を夫に引っ張りあげてもらいもう片手で凍っていない岩のくぼみに手をかけて伸び上がる格好で上がりきりました。

その時は半分恐怖で汗びっしょり。 岩場は好きですが冬は氷の恐怖がこんなにもあったのか、、と甘く見ていた自分を反省。

頂上近くの一枚岩で、また足がかりが見つけられずに今度は後方の夫が後ろをサポートして持ち上げてくれたのは良かったけれど 勢い余って前のめりにすっ転んで 目前の岩に額をぶつけそうになって本当は笑えないけれど何故か自分で大爆笑。 (たかが日帰りハイキングなのに、凄く苦労して登っている自分達自身もおかしくて )

4時前にやっと山頂着。
苦労して登った山頂でやった~と声を張り上げたら気持ちよかったです。 山頂は開けていてかなり広いスペースがあり、岩も乾いていて気持ちよい! 私達の登ってきた岩とは大違いです。
私がセミナーへ参加している間に夫が作ってくれたサンドイッチで凄く遅いランチになりました。

遠くへうっすらと雪をかぶった山は冬季オリンピックも開かれたWhiteface Mountainかな?

危ない所で当然ながら何度も手を差し伸べてくれた夫。 私は勉強に、夫は仕事で忙しく距離が出来ていた私達の関係をちょっと埋めてくれたように思える。

予定をかなり遅れ気味だったのでランチをしたら山頂を直ぐに切り上げる事に。 苦労して登りしかも広くて居心地の良い山頂だったので後ろ髪を引かれる思いです。

4時過ぎに下山開始。
下山途中の風景。 4時を過ぎてもまだまだ日が高いです。

下山は岩場が無く傾斜が少ないけれども距離が長い初心者コースなので安心、、と思っていましたが、、。 

途中、登山道の脇の木の皮がクマによって剥がされ真新しい爪あとが生々しい木を幾つか発見。
ゾゾゾ~!この山の名前もBlack Bear Mountainと言うくらいだから やっぱり、、、とかなりペースを早めて雪の上を駆け下りるようにして下山。 今度山へ入る時はカウベル持参しなきゃね、と話しました。

下山ルートは約3.5マイルですが雪のせいでかなり長く感じました。 しかもクマの恐怖で楽しんで下山出来る雰囲気はなくひたすら歩き続けた感じです。

帰宅して調べてみるとこの辺りのBlack Bear は草食なのでよほどの事が無い限りは人を襲わないという事が分かりました。 ほっ~。

ところで入山し、登山道を歩き始めて10分後に下山中の一組のカップルとすれ違っただけで最後まで他に誰とも会いませんでした。 
まあ下山中は人がたくさんいたらクマも出ないだろうな、、と思わない事は無かったけれども やっぱり山をひとりじめってスゴいなぁと思う。